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高知県産材の視察に行ってきました。 [建築]

もう先月になりましたが、先月下旬に高知に行ってまいりました。

まだコロナウィルスがここまで流行せず、中国の旧正月前でした。


さて、今回 高知県木材産業振興課・土佐材流通促進協議会のご招待で 視察した次第ですが、そもそも当方、四国が初めてでした。

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四国と言ったら、香川のうどんで行こうかとも思っていたくらいでしたから。


高知といえば、自分の思い出は スタジオジブリの「海がきこえる」ですね。

大学3年の春だったか テレビで見たのですが その時 とても印象的でしたね。今も好きなのですが、今回、その思い出を持って、高知市内の場所場所も巡りました。アニメの時代設定からも 今現在は20数年過ぎているので、流石に変わっていますが、雰囲気は残ってましたね。


さて、肝心の木材ですが、木材を見るついでに 梼原町の 新国立を設計したかの 隈研吾氏の作品群を見ました。

これは おまけでもありますが、隈氏の建築を変えた ともいわれ、現在の「木」を使うデザインに走ったきっかけとなる建築群です。


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雲の上のホテル 等見ましたが、これは3年前に見た 富山のガラス美術館とも共通したデザインも見られ、建築家は いわゆる見ただけで誰の作品かがわかる味を見ている感じでした。ある意味 隈研吾らしい ともいえますね。安藤忠雄氏だと コンクリート という具合ですが、天井から躯体でもない?木材を見せる意匠は彼のデザインですと言う感じです。


木材は、梼原町の梼原森林組合へ。

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高知県は、高知市の周辺のみが平地で、後は全て「山」。それもかなり切り立ってます。

結構 高いです。筑波山よりも高い山がごろごろ。

海が隆起したという地勢で、石灰岩が多い地質です。気候は、雨が多い 台風も結構来る という具合で、日本でも雨の多いところです。なんでも 四国山地に雨雲が当たり、山の反対側の香川は雨が少ないそうです。

ですので 香川は米がとれず麦が主食で、灌漑池も多いということなんですね。


今回の高知訪問で、木材については、雨が多く台風も多い厳し気候に加え、人工林も多く、つまりは真っすぐな家づくりに向いている構造材が手に入るだけでなく、その構造材も厳しい環境からか 強度については、他の県産よりも性能が高いといえる木なんだなあと理解できました。

当方も 今まで 茨城県産材といった近県の材に携わりましたが、無論、茨城の八溝スギも良いとは思いますし 使う事にも問題はないかと思いますが、JAS材にしなくても ある程度の性能も出るであろう無等級材を使うにしても 高知の材は魅力的だと思いました。


同じ柏市内でも 土佐桧を主に使用する不動産系工務店もありますし、似たような思想をもっているところもありますが、うちなりの切り口で 使用できればと思います。


別のブログネタで書きたいですが、そんな構造材も 地域地域で性能の良い木もあり、木材ソムリエみたいな人がいればなあとふと思った次第。

林野庁も 「この県だけ特別扱い」できないので、そういうのがないのですが、各県で性能データを出したり 比較したりできればなあとも思ってます。


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