確認審査機関について [住宅]
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確認検査機関というのは、かの小泉総理の民間への仕事の振り分けで生まれた新しいお仕事である。
それまでは、役所で行っていた業務であり、今を思えば、大変な仕事だったに違いない。
今、以前、役所でやっていた仕事を、ほとんど、民間確認検査機関で審査し、下している。
この仕事、いわゆる民間が本来役所でやっていた仕事を代行するようにやっているので、普段使うとわかるが、民間サービス?には程遠い場合も多く、そして、中途半端である。
以前、耐震偽装で、いわゆる「とにかく確認申請を早く下す」という傾向から脱出した。でも確認申請を早く下すというのは、一番の客寄せであり、これが儲けの最大の種だった。
で、今はだいぶ慎重になったのであるが、当然ではあるが、慎重になった分、過度に遅い審査もあり、そして、余計に各検査機関の担当者の技量もわかりやすくなった。
実は、最近、性能評価と長期優良を審査してもらったが、混んでいることもあって、非常に遅い。
致し方ないのであるが、さまざまな検査機関と構造設計でやり取りする自分としては、今回の審査は不満であった。
通常であれば、1度の審査である程度の質疑が出るのであるが、今回は、2次審査方式ということで、1次で出てきたものをつぶしても、2次で別に出てくる始末。また、2次以降も、構造においては解釈の違い等、初期に出してもらいたい質疑もお構いなしに、後から出てくる始末。
他の検査機関でもここまではしない。
結論から言えば、2度と出さないであるが、ある意味、お施主には安心な行為ともいえる。
ここまでやっているので、安心ですよ と言い訳もできるのだが、やはりこれは、技量がいまいちなので、2次審査となるのであろう。加えて、変わった建築物は苦手と同時に、下せないような話を聞いた事もある。
設計しているのは誰あろう、設計者なのであるが、その中間の審査する側にも責任が以前の耐震偽装で明るみになったので、自己防衛のためにそうるすのは致し方ないが、限度もある。
このような審査は、その検査機関の惰弱さを示すもので、やはり、当方としても頂けない。
他の検査機関でも、時たま、変な質疑や、変更を求められる事もあるが、実を言えば、検査機関でも結構、見解は違っている場合が多く、法律とは何か?を考えさせらる事もある。
検査機関が指摘してくれて、助かる部分もあることはある。
それは設計者と審査機関が共同で、問題のない建物を世に送り出しているとも言えるのだ。
今後とも、続くであろうこの仕組み。
しかし、役所の仕事を民間に流す事は、これで良かったのか?
責任逃れではないのか?
まだ、疑問に思う ・・・・・・
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