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家を建てる! コストダウン方法について [住宅]

色々な本でも書いてある通りですが、自分流に書かせていただきます。

ブログに書きますが、これをホームページに記事として載せるつもりです。

さて、出版されている本で、コストダウン術が書いてある虎の巻があります。確かに、書いてある通りと思っています。ですが、あんな事は、やれといわれてもなかなかできないのではないでしょうか?

形・色・素材・材料をうまく組み合わせて、ランニングコストやメンテナンスに問題ないものを使うというのは、そもそも設計事務所(建築家)の仕事です。工務店は、これを組み合わせて利益を出しますし、ハウスメーカーは、大量生産・大量購入で利益を出すので、こういう考えはあんまり当てはまらないと思います。

ちょっと小話ですが、さる大工さんが、さる大手メーカーの手伝いに行った所、その家の価格が5000万相当と聞いたのですが、大工さんから見ると、そんなに高いものに見えなかったそうです。要するに、良いものじゃない、値段相応ではないのが、メーカーの家なんですね・・・・分かってはいますが、やはりお勧めできない!

さて、話は元に戻りますが、コストダウンについてですが

○良い材料を使えば 当然高くなる。

○大きくすれば高くなる。

○複雑な形であれば高くなる。

○凝った意匠は高くなる。

○外構にこだわれば高くなる。

今この時期なら

○鉄を使うと高くなる。

以上 内容を全て逆のことをすれば、コストダウンです。

が、はっきりいって、全部網羅は難しいです。まして、その土地にあった形態もあるので、できないことがあるのは確かです。

お金をかけない、コストダウンして建てたいのなら、順番に網羅しなければなりません。

1.整形された土地で、建築条件の多くないところ、又は形態制限が厳しくない+防火・準防火地域でない土地を探す。

この1を間違えると、そもそも防火地域関係は商業地等密集地なので値段は高いです。住居系で住宅地で、成型されている 例えば真四角とか、長方形であれば、このあとの2に繋がります。

2.単純な形の家を建てる。1階と2階が同じ大きさ、同じ形状であれば、最も良い。

これは、耐震上もその方が一番強いですし、正方形、長方形、屋根が複雑ではないこと、平面的に凸凹が少ないこと、立面的にも凸凹が少ないことが耐震上でも、そしてコスト面でも良いのです。確かに美しい形を表現できる可能性がありますが、凹凸が多いと、凹凸に使う材料が多いとコストが上がります。最も安いのは正方形なのです。

3.屋根は切り妻より寄棟が最も安い。片流れは屋根でいうと安いが、壁面が増えるのでコスト高。予算を気にするのであれば寄棟。陸屋根は防水措置に手間がかかるのでコスト高。

寄棟というのはそもそも、分譲住宅で圧倒的に多い屋根です。この屋根にすると、建物の高さはそんなに高くなりません。壁の面積は、切り妻や片流れのほうが大きくなるので、外壁とのトータルだと、高いのです。また、瓦よりもスレート風瓦が一番流通していますので、防水措置の多い陸屋根よりもコストははるかにダウンできます。

4.外壁は、サイディングがもっとも安い。しかし、その中でも窯業系が安い。

これは、材料の性能の差も考慮して、慎重に選ばないといけません。自分は、ケチっていいところと悪いところがあるかと思いますが、壁は慎重になるべきところです。窯業系は金属系と比べると、断熱性に劣っています。というか、断熱性能はないのです。昨今、だいぶ盛り返しましたが、意匠性はやはり見劣りするのがいただけないところ。窯業系でも限られたものでしか意匠性を良くする事はできないと思います。サイディングにするとお金がかからない理由は、単純に、手間(工程)が少ないことです。色を塗る必要もなく、貼るだけなので、他だと、例えば、モルタル下地吹付だと、モルタルを塗った後、仕上げを塗るので、当然、3工程以上かかります。それだけ時間と人手がかかるのです。

5.内部は、当然ながら、既製品を使うと安く上がる。サッシも木製サッシとかにしない。また、造作家具も少なくする。キッチン等も造作にせず、対面式としても、既製品の対面やアイランドは高いので注意!

これに関しても外壁同様、慎重になりますね。既製品はやはり、既製品という感じで、自分としては、あんまり気が進みません。しかし、性能は良く、特に床は、キャスター対応、ノンワックス等、いくら無垢材の方が良くても、かなわない性能があります。床暖房を使い、かつキャスター対応という具合に、条件を並べると、自然と絞られてきます。ただ、既製品でも、お金をかければ良くなってきますので、全体のコストバランスと相談です。でも、工期が早いし、値段も妥当といわれると・・・・これらを使うと、私たちの設計した家はたちまちメーカーの家に近くなってしまいます。が、そうならないようにするのも私たちなのです。内装の壁はクロス張が最もポピュラーで安価です。ドライウォールや左官ですと高いです。でも仕上がりは、クロスよりもいいのは当たり前ですが・・・・・

6.外構を凝らない。

立派な塀やフェンスを付けないことです。とても高く付きます。

 

大きくは以上5つだと思います。絞り込んだ話で、細かいことを言えば切がないのですが、これらを守ると、知らぬ間にコストダウンです。しかし、全部網羅すると良いものができにくい事も確かです。現在工事中の建物も、お金をかける所はかけて、かけないところはとことんかけないようにしていますが。

また、ホームページでも触れたいと思っています。


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飛騨の忍者 ぼぼ影

勉強になりました。
飛騨地区地元の不動産屋さん(工務店)で建てました。
地域の気候に合った、リーズナブルなものが出来ました。

by 飛騨の忍者 ぼぼ影 (2011-07-09 14:50) 

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