また、耐震偽造・・・・・ そして銀行に思うこと [建築]
また耐震偽造。
これについては、確認申請を受け付けた確認検査機関がちゃんと見れなかった事が大きいのではないかと思う。加えて、実は、横浜のマンションは、法律が変わり、手続きも変わる今年の6/20前に駆け込みで申請を下ろそうというタイトなスケジュールの結果であろう。
もちろん、期限については、ビジネスなので、仕方ないことではあるが、やはりデヴェロッパー主導の無理なスケジュールのたまものであろう。
やってしまった建築士がおこなった、「後から訂正しよう」と思ったというのは確認申請中の訂正も考えていたことであろう。しかし、通ってしまったので、施工中に直そうかと思ったら、見つかっちゃったといったところか・・・・
やった事はもちろん不正で、やってはいけないことだが、姉歯建築士事件があった後の確認申請なので、今後の申請に影響しそうだ。ピアチェックといって、いわば、2度の構造チェックなので、この横浜みたいなことがあるとは思えないが、やはり人間のやっている事なので心配だ。
新聞に事業のスケジュールが立てられないとデヴェロッパー担当者の話があったが、スケジュールの組み立てなおしが必要だと思う。
現在、マンションデヴェロッパーは、バブル時に古いところはつぶれたり、弱くなったりしたが、その潰れた会社にいた人間が、銀行とつるみ、新しいデヴェロッパーを興し、現在、ほとんどの会社がその新しいデヴェロッパーともいえる。(大手は除くが。大手は関係なく生き残ったが)
この現在のデヴェロッパーのやっている事は、人口減少と右肩あがりでなくなった社会に立ち向かわなくてはならないので、バブル以前の事と多少は事情が違うが、やはり金儲けであることには違わない。(ビジネスと考えるのなら仕方ないが、住宅供給はある意味社会貢献とも思えるのだが)
先ほども触れたが、銀行にも問題があり、有効な投資先を見付けられないということが、また同じ事を繰り返している事にも繋がっている。結局、また、土地なのだ。といっても、ライブドアのような事件がおきたので、ITだからといってお金をつぎ込むのは慎重になったせいもあるのであろうが、銀行に建築を評価し、見る能力がないのは変わらない。銀行に評価できる人間を置くのは、海外では当たり前で、海外の銀行は、各分野のいわゆる目利きがいるので、投資が成り立つのだ。日本にもそんな銀行ができることを期待したい。あれだけ、税金を入れて復活したのに、あまり還元しない銀行なので、余計に批判的であるが、それだけの変化を希望しているのに、結局、やっている事は、自分たちの給料・ボーナスの維持とバブル期と同じ投資先では・・・・・
同じ事を繰り返さないようにしてほしいものだ。
(日本の土建事業が環境事業主体に変われば、投資先ももう少し良くなるのではないかと思うのだが・・・この話はまた後で。)
銀行にも問題があるんですね。
ニュースショーでは問題に対する批判ばっかり一人前に
しますが、こういった根本的な原因などを追究しなきゃ
ただ世論の不安や怒りをあおるだけでむしろ害悪ですね。
by zanki (2009-03-13 13:40)