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構造計算 青本ははたして良いのか??? [住宅]

木造の構造計算について バイブルがあります。

それは、「木造軸組工法の許容応力度設計」という本です。

この本、以前、2回ほど改訂があり、現在に至ります。現在のものは 2008年度版で、その前が2001年 その前が1988年です。1988年のものは 青本 と言われ、それ以降はグレー本と言われてます。

青本からグレー本に代わるに当たり、その間に阪神大震災がありました。

青本からグレー本に変わった事で大きな事 それは、床を水平構面として、地震力などの水平力を受け、下階の耐力壁に伝達することを考慮したものです。

そう、ピンと来る人もいるかと思いますが、吹抜けが多いとNGとなり易いのです。

現在、2階建ての家ですらも、吹抜け設置について、どうあるべきかを、建築知識の特集で見かけたりしますね。

私も、3階のほとんどが吹抜け状態 というものがありました。

その場合、グレー本ではNGなので、計算書作れません と言って断った事もあります。

青本で受け付けてくれるところがあるので、お願いしたい とか、出来るところがあるから、そこにお願いする という意匠設計者もいますが、まあ、木造だし、そんなに壊れにくいと過信して、折角、阪神大震災で更新した技術を無駄にするのはどうかとも思います。

逆に、構造設計者が良いと言ったからと言われたくないので、そういうことはしませんよ と言ってますがね。

因みに、青本NGの確認検査機関はほとんどで、水平力考慮はいわば常識となってます。

青本の水平力不考慮 は、あまりに危険という認識を、設計者はもつべきかと思います。 

こちらのページで分かり易く載ってます。 


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